- 2つのハリケーン、血漿療法の緊急使用許可、ゴールドマン雇用予想
- ティックトックが提訴へ、米郵政公社支援法案可決
大西洋のハリケーン2つがほぼ同時期に米国に上陸する珍しいケースが予報されています。8月下旬のハリケーンと言えば、15年前の「カトリーナ」が思い起こされますが、2005年は北大西洋歴代最強のウィルマも発生し、発生数は過去最多となりました。米海洋大気局(NOAA)は今月6日、今年の発生数を最大で25と過去最多レベルを予測しています。あとはハリケーンの強さで05年の再来とならないことを祈るばかりです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
同時襲来
2つのハリケーンが米国のメキシコ湾岸にほぼ同時期に上陸するとみられており、甚大な被害が生じる恐れがある。「マルコ」はすでに熱帯低気圧からハリケーンに発達。もう一つの「ローラ」も数日中にハリケーンに勢力を強めるとみられている。米内務省によると、石油生産の約13%、天然ガス生産の4%に影響が出ている。
血漿療法
トランプ米大統領は23日、新型コロナウイルス感染症(COVID19)から回復した人の血漿(けっしょう)を使った治療法が、米当局から緊急使用許可(EUA)を取得したと発表する見通しだ。事情に詳しい関係者2人によると、トランプ氏は米東部時間午後5時半(日本時間24日午前6時半)からの記者会見で発表する。トランプ氏は22日、米食品医薬品局(FDA)の職員が新型コロナウイルスの研究を遅らせることでトランプ氏の再選を妨害しようとしているとツイッターで主張していた。
恒久的失業も
ゴールドマンのエコノミスト、ジョセフ・ブリッグス氏は21日の調査リポートで、920万人余りがなお一時的レイオフの状態にあるため、「労働市場では今年後半、雇用者数のさらなる大幅増加が見込まれる」と予想した。ただ、再雇用の見通しが7月に入ってから悪化し始めているとし、これら従業員の4分の1近くが恒久的な解雇となる可能性があると指摘。約200万人が2021年に入ってからも失業したままとなり得るとの見方を示した。
提訴へ
中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」との取引を禁止するトランプ政権の大統領令を巡り、ティックトックは24日にも米政権を提訴する計画だ。同社は発表文で、「法の支配が捨て去られる事態を避け、当社とユーザーが公平に扱われるようにするため、司法制度を通じて大統領令に異議を唱える以外、選択肢はない」とコメントした。
可決したが
米下院は22日、郵政公社向けに250億ドルの追加資金を配分する法案を可決した。11月の選挙では新型コロナ危機で郵便投票を選択する有権者の急増が見込まれているが、郵政公社のデジョイ新総裁が就任後に打ち出した一連の業務縮小が郵便サービスに影響を及ぼしている。共和党のマコネル院内総務は上院では取り上げない考えを示唆し、ホワイトハウスは大統領が拒否権を発動する方針だと表明している。
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