ペロシ米下院議長は民主党議員らに対し、協議中の追加景気対策案について、ホワイトハウス側と多くの部分でなお見解の相違があると説明。ただ新型コロナウイルス感染症(COVID19)検査計画を巡っては合意に近づいているとの認識を示した。
ペロシ議長はムニューシン財務長官と15日に1時間余り協議。協議後ムニューシン長官は、COVID19全米検査計画に関する民主党の文言に若干の修正を加えて受け入れると述べた。16日に修正した文言をペロシ議長に伝える予定。
ペロシ議長は15日夜、民主党議員らに宛てた書簡で「他の多くの部分で見解の相違が残っている」と説明。「それらには州・地方自治体への支援や勤労者世帯向けの税制優遇、中小企業支援、育児支援が含まれるが、他にもまだある」と付け加えた。
議長はさらに、ホワイトハウス側の提案に含まれる複数のポイズンピル(毒薬条項)に言及。「極端な責任規定により、労働者は安全が確保されていない職場で自らの命を危険にさらすことを余儀なくされ、法的手段に訴えることもできない」と指摘した。企業が活動を再開する中、マコネル共和党上院院内総務は新型コロナに関する訴訟から企業を守る必要性を強く主張している。
原題:Pelosi Flags Poison Pills in Stimulus Talks; Testing Deal Nears(抜粋)