[ワシントン 22日 ロイター] – 米ゴールドマン・サックスGS.Nは22日、マレーシア政府系ファンド「1MDB」の巨額汚職に絡む資金調達に関与した問題を巡り、約30億ドルを支払うことで合意した。また、同社のマレーシア部門は海外腐敗行為防止法に違反したことを認めた。

ゴールドマンは、1MDBが2012、13年に3回にわたり発行した計65億ドルの債券などに関する業務で、約6億ドルの手数料収入を得ていた件について、米当局の調査を受けていた。

ゴールドマンは罰金23億ドルと不正利益約6億ドルを支払う。

米司法省によると、今回の合意は海外腐敗行為防止法に違反した米企業に対する制裁金としては過去最大で、前例のない数の海外規制当局も関与しているという。

司法省は合意について、マレーシアの国営ファンドから数十億ドルを不正流用する大規模な世界的計画において、ゴールドマンが中心的な役割を果たしたことを反映したものと説明。

検察によると、ゴールドマンは1MDBとの契約を獲得するために、09─14年ごろにマレーシアとアブダビの外国政府関係者に16億ドル以上の賄賂を支払っていたという。

ゴールドマンは7月、この問題を巡り、マレーシア政府と和解金38億ドルの支払いで合意したと発表した。