[シカゴ 27日 ロイター] – 米国で確認された新型コロナウイルス新規感染者数が過去7日間で50万人近くに達したことが、ロイターの集計で分かった。中西部のホットスポット(大流行地)で新規感染者数や入院者数が過去最多を更新している。
過去1週間の死者数は全米で5600人以上。入院者数は13%増加した。
ここ数週間でホットスポットとなっているイリノイ州は、過去7日間の新規感染者が3万1000人以上。プリツカー知事は感染抑制に向け11地域中6地域で新たな制限措置を実施した。バーやレストランでの屋内飲食が28日までに禁止されるほか、集会人数が25人までに制限される。
アイダホ州のリトル州知事は26日、50人以上の屋内集会を禁止するほか、屋外集会では収容人数の25%に制限すると発表した。
中西部以外では、テキサス州のエルパソ市も感染者の急増に直面しており、当局は医療センターの負担軽減に向け代替医療施設を設置している。
中西部以外では、ペンシルベニア州でこの日、新規感染者数が過去最多となった。同州は11月3日の大統領選の激戦州とされる。
トランプ大統領はこの日、政権が「コロナのパンデミック(世界的大流行)対応で素晴らしい仕事をした。人々は次第にそれを確認するだろう」と自負した。
また、コロラド州デンバーのハンコック市長は、ウイルス感染拡大抑制に向けた制限措置を一部再導入すると表明。レストランや商店、オフィスは収容人数を制限するほか、屋内の集会を25人以下、屋外を75人以下とする。
同州では前日、新規感染者数が最多を記録。過去2週間の入院者数は60%増加したほか、コロナ検査の陽性率は今月に入り、7%を超えている。