バイデン氏当確の高揚感に包まれていた市場に、新型コロナワクチン候補で好結果というニュースまで入ってきました。週明けの米国株はダウ平均が一時1610ドル高と急騰。ただ取引終了にかけて上げ幅は縮小しました。日本株がこれをどう引き継ぐか。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
90%超
米ファイザーがドイツのビオンテックと開発している新型コロナウイルスワクチン候補は、数万人が参加した治験で90%を超える確率で感染を防いだ。暫定結果が示した。両社は今後の研究で安全性も確認されれば、規制当局に緊急使用許可(EUA)を申請する。ただ有効性の詳細については明らかになっておらず、ワクチンが有効な期間もまだ分からない。
ロボット事業の売却交渉
ソフトバンクグループは傘下のロボットメーカー、ボストン・ダイナミクスを韓国の現代自動車に売却する方向で協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。提案されている条件によれば、最大10億ドル(約1060億円)相当の取引で、ボストン・ダイナミクスの支配権を現代自が握ることになるという。条件は最終決定されておらず、取引が成立しない可能性もあるとしている。
やはり更迭
トランプ米大統領はエスパー国防長官を更迭した。トランプ氏はかねて、自分に対するエスパー氏の支持が十分ではないと非難している。解任はツイッターで通知された。トランプ氏は、国防長官代行に米国家テロ対策センター(NCTC)のクリストファー・ミラー所長を指名すると明らかにした。米国各地で今年起きたデモに対し、トランプ氏は軍隊を投入して鎮圧したい意向だったがエスパー氏は抵抗。それ以来、両者の関係は悪化していた。
自前で手掛けるとは
外食最大手の米マクドナルドは、独自に代替肉を開発すると発表した。まずはハンバーガーから手掛ける。植物由来の代替肉を手掛けるビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズには打撃となりそうだ。国際事業プレジデントのイアン・ボーデン氏は電話会見で、「マクドナルドによりマクドナルドのためだけに作られる」と説明した。一部市場で来年、代替肉ハンバーガーを試験的に販売する見通し。この発表を受けてビヨンド・ミート株は下げに転じ、一時10%安となった。
「最後の機会」
米ニューヨーク市は新型コロナウイルス感染の第2波に「危険なほど近づきつつある」と、デブラシオ市長が述べた。NY市では感染例の増加が続いており、検査での陽性率は2%超でさらに上昇中だ。市長は、感染抑制のため「可能な限りあらゆる手段を講じる必要がある」と強調した。ただ追加の規制措置までは踏み込まず、今は規制強化を回避する「最後の機会」だと述べた。
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