[ウィルミントン(デラウェア州)/ワシントン 18日 ロイター] – 米大統領選の開票作業を巡り、共和党のトランプ大統領の陣営は18日、ウィスコンシン州で一部再集計を求めると明らかにした。

トランプ陣営はこの日、民主党が圧倒的に優勢なウィスコンシン州のミルウォーキー郡とデーン郡の再集計のために300万ドルの資金を送金。州全体で再集計を行う場合は790万ドルが必要になる。

ウィスコンシン州では民主党のバイデン前副大統領の獲得票数がトランプ氏を2万票以上上回り、49.5%対48.8%でリード。デーン郡の当局者、スコット・マクドネル氏は、再集計の作業は20日に開始され、数日以内に終了するとし、「デーン郡とミルウォーキー郡での再集計でバイデン氏の獲得票数が若干増えると予想している。結果が覆ることはない」と述べた。

エジソン・リサーチによると、大統領選でバイデン氏が全米538人の選挙人のうち306人、トランプ氏が232人を獲得。獲得票数はバイデン氏がトランプ氏を580万票以上上回っている。

トランプ氏が続投するには少なくとも3州で結果を覆す必要があるが、こうしたことは過去に例がない。

各州の選挙人は12月14日に大統領候補に票を投じ、議会は来年1月6日に選挙人の投票結果を集計する。