【ワシントン=平田雄介】米大統領選の開票結果をめぐり、勝敗の行方を左右する激戦州の東部ペンシルベニア州と西部ネバダ州が24日、次期大統領に就任する見通しとなった民主党のバイデン前副大統領の勝利を公式に認定した。激戦州では南部ジョージアと中西部ミシガンの両州もバイデン氏勝利を認定済。「選挙不正」を訴えて開票結果を覆そうと試みる共和党のトランプ大統領にとって新たな打撃となった。
ペンシルベニア州は州内67郡の選挙管理当局から報告を受けたバイデン氏が約345万8千票、トランプ氏が約337万7千票を獲得したとする開票結果を確認し、バイデン氏の約8万票差での勝利を認定した。ネバダ州はバイデン氏の約3万3千票差での勝利を認定した。
バイデン氏勝利の開票結果を覆そうと法廷闘争が展開された激戦州は、西部アリゾナ、中西部ウィスコンシンを加えた計6州。米NBCニュースによると、トランプ陣営と共和党は少なくとも36件の訴訟を起こし、うち25件が「不正の証拠を示していない」などの理由で退けられている。
アリゾナとウィスコンシン州もそれぞれ30日と12月1日の締め切りに向けて認定の準備を進めている。
一方、南部ノースカロライナ州は24日、トランプ氏の勝利を認定した。