加藤勝信官房長官は25日午前、来日中の中国の王毅外相と首相官邸で会談した。会談後、王氏は記者団に対し、加藤氏が「菅義偉(すが・よしひで)政権は日中関係の当面の良好な関係を大事にし、両国のさまざまな分野における協力を推進し、さらなる発展を遂げるように推し進めていく」と表明したと説明した。王氏は同日夕、首相と会談する予定。

 王氏はまた、「中日両国は隣国としてさまざまな問題があるが、互いを尊重する態度に基づき、今までの共通認識に基づいて適切に対処すべきだ」と強調。その上で「当面の国際情勢のもとで、中日両国は協力できる分野ももっと広くなる。とても広い分野で協力できる」と述べた。

 王氏は24日に茂木敏充外相と会談。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて制限していたビジネス関係者の往来を11月中に再開することで合意している。