【ワシントン=蒔田一彦】米国のトランプ大統領は26日、大統領選を巡り、12月14日の選挙人投票でジョー・バイデン前副大統領が次期大統領に選ばれれば退任を受け入れるとの意向を示した。トランプ氏が選挙後、退任に言及したのは初めてとなる。敗北を認めない姿勢は強調した。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団から、バイデン氏が選挙人投票で過半数を得た場合、任期満了となる来年1月20日にホワイトハウスを去るかどうか尋ねられ、「もちろん、そうする」と答えた。
一方で「選挙人がバイデン氏を選出するなら、それは間違いになる」とし、「敗北を認めるのは非常に難しい」と述べた。少なくとも選挙人投票までは法廷闘争などの徹底抗戦を続ける構えとみられる。2024年の次回大統領選への出馬については「まだ話したくない」と語った。
11月3日の一般投票の結果、バイデン氏は306人、トランプ氏は232人の選挙人を得ることになる。選挙人は各州で12月14日に投票する。過半数の270票以上を得た候補が正式に次期大統領となる。