[ローマ/マドリード 2日 ロイター] – イタリア保健当局は2日、新型コロナウイルス対策の一環で、クリスマスに行われる真夜中のミサへの集まりと、クリスマスのホリデーシーズン中の他地域への移動を禁止すると発表した。
クリスマスイブのミサは午後8時半ごろまでに制限し、参加者が午後10時までに帰宅できるようにするという。イタリアでは全土で夜間外出制限が施行されている。
20日からは緊急時以外、自宅のある地域外に出ることは制限されるほか、クリスマスに絡み家族以外を自宅に招くことが禁止される。
イタリア政府はすでに、クリスマスから新年の休暇期間中にスキー場を閉鎖する方針を示している。
一連の制限措置の詳細は3日発表される。
イタリアでの新型コロナ感染症による死者は累計5万7000人強と、欧州では英国に次ぎ2番目に多い。累計の感染者数も164万人を超える。
スペインも、クリスマスと新年の集まりを最大10人に制限すると発表。集まりには家族以外の人を招かず、家庭内での集まりに限定するよう提言した。ただ、制限は従来の最大6人からは緩和される。
また24─31日については、スペインのほぼ全域で実施されている夜間外出制限を午前1時半開始と、従来の午後11時から緩和する。
しかし、23日─1月6日の期間は、帰省などを除き、別地域への移動は禁止される。
スペインでは10月から全土で6カ月間の緊急事態宣言が発動されている。同国のコロナ感染者数は累計約166万人、死者は約4万6000人。