【ロンドン時事】英国と欧州連合(EU)は8日、今年1月末に発効した国際条約「離脱協定」の履行に関する取り決めで基本合意した。これを受け、英政府は条約の主要部分を無効にするため議会に提出した法案を事実上撤回すると発表した。

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 合意内容の詳細は不明。ただ、ジョンソン英首相は法案提出時、EUが協定の「極端な解釈」によって「英国の経済・領土の一体性を破壊すると脅している」などと猛抗議。これに対しEUが、法案は「明白な国際法違反だ」と反発していた。

 英EUは条約履行の協議と並行し、自由貿易協定(FTA)締結交渉を続けている。折衝は難航しているが、今回の基本合意がFTA成立の後押しとなる可能性もある。