[ニューヨーク 9日 ロイター] – ニューヨーク外為市場はドル指数が4日続伸。株安を受けドルが買われる一方、新型コロナウイルスワクチンや追加経済対策への期待から上値は重かった。
ドルは通貨バスケットに対し0.1%高の91.027。先週末には90.47と2018年4月以来の安値を付けていた。ドルは円やスイスフランに対しても上昇した。
エクスチェンジ・バンク・オブ・カナダ(トロント)のFX戦略部長、エリック・ブレガー氏は「ナスダック総合株価指数が2%近い下げとなったことでドルが買われた。
S&P総合500種指数<.SPX>を見ると、弱気のアウトサイドデイ(包み足)を示しており、一段安とならないか不安だ」と述べた。 ユーロ/ドルは0.2%安の1.2080ドル。ただ年初来では8%近く値上がりしており、17年以来の大幅な伸びとなっている。
欧州中央銀行(ECB)は10日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の拡大を決定する見込みだ。 豪ドルや人民元は上昇し、一時2年半ぶりの高値を付けた。人民元は6.5198元と18年6月以来の高値。5月の安値からは10%超値上がりしている。
ポンド/ドルは0.3%高の1.3399ドル。英国と欧州連合(EU)の通商交渉で、ジョンソン首相とフォンデアライエン欧州委員長はこの日、ブリュッセルで協議を開始した。
ドル/円
NY午後4時 104.20/104.21
始値 104.11
高値 104.40
安値 104.09
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.2080/1.2081
始値 1.2113
高値 1.2123
安値 1.2060