[12日 ロイター] – トランプ米政権は12日、2回目の接種向けに保管している数百万回分の新型コロナウイルスワクチンを放出すると発表した。さらに、ワクチン接種の対象を年齢65歳以上及び持病のある65歳以下の人たちに拡大するよう各州に提言した。
保管ワクチンの放出は、バイデン次期大統領が接種ペース加速に向け先週発表した計画と一致する。
アザー長官は会見で、現時点で1日当たりの接種回数が70万回まで増加したとし、今後7─10日以内に100万回に達する見通しとした。
ワクチン接種は医療従事者のほか、高齢者施設の居住者やスタッフを最優先グループとして実施されてきたが、接種ペースが滞る中、米疾病対策センター(CDC)は先週、75歳以上の高齢者や、警察官や教師など社会基盤に関わる職種を対象とするよう勧告していた。
CDCによると、米国では11日時点で約900万人が1回目のコロナワクチンを接種した。