[ニューヨーク 22日 ロイター] –
ドル/円 
 NY終値 103.77/103.80
   始値 103.68
   高値 103.88
   安値 103.68

 vユーロ/ドル 
 NY終値 1.2167/1.2169
   始値 1.2174
   高値 1.2184
   安値 1.2155

ニューヨーク外為市場では、4日ぶりにドルが上昇した。海外の経済指標が軟調だったことでリスク選好度が低下し、安全通貨としてのド ルに買いが入った。 主要通貨に対するドル指数は21日まで3日続落。バイデン新政権 の財政刺激策への期待からリスク選好度が上昇し、リスク通貨と見なさ れるオーストラリアドルやニュージーランドドルなどが買われた一方、 安全通貨としてのドルに売りが出ていた。

ただ、市場心理が転換したことでこうしたトレンドも一服。主要6 通貨に対するドル指数は0.1%高の90.209。ただ週間で は昨年12月半ば以来の大幅下落となった。

クラリティーFX(サンフランシスコ)のエグゼクティブディレク ター、アモ・サホタ氏は「リスク心理がやや悪化した」とし、「市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらむ動きが出ている」 と指摘。新型コロナウイルスワクチン接種の遅延のほか、世界的に感染 拡大に歯止めがかかっていないことを踏まえ、FRBは慎重な姿勢を示 す可能性があるとの見方を示した。

ナットウエストは来週のFOMCについて、連邦準備理事会(FR B)がハト派姿勢を維持し、昨年12月のFOMC以降、景気減速の兆 しが出ていると認識を示すだろうとした。

この日発表の米経済指標は、IHSマークイット発表の1月の米製 造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が59.1と、2007年5 月以来13年8カ月ぶりの高水準となったほか、全米リアルター協会( NAR)発表の昨年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)が年 率換算で前月比0.7%増の676万戸と、予想に反して増加。

米指標が好調だったことで、ドルは上げ幅を縮小した。終盤の取引でドルは対円で0.3%高の103.815 円。ユーロは対ドルでほぼ横ばいの1.2167ドル。豪ドル とニュージーランドドル は対米ドルでと もに約0.6%下落。ノルウェークローネはコモディティー価 格の下落が響き、対ドルで1.1%安。