大阪府の吉村洋文知事(45)が20日、日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」(土曜午前8時)に生出演した。

島根県の丸山達也知事が東京五輪・パラリンピック聖火リレーの中止検討を表明後、自民党竹下派の竹下亘会長(74=衆院島根2区)が竹下派会合で「知事の発言は不用意だ。注意しようと思っている」と発言したことについて、吉村知事が見解を述べた。

竹下氏の発言に「知事と国会議員に上下関係ないですから、なんでそんなこと言われなきゃいけないの? と思います」と指摘し、「知事の発言は不用意だといいますけど、その発言が不用意だと思います」と不快感を示した。

さらに「自民党の重鎮だからあまり言えないですけど、僕はこれは違うと思います」と、ぴしゃりと言い放った。

丸山知事は17日、島根県内で5月に実施する予定の聖火リレーについて、東京都などの新型コロナウイルスの感染症対策への改善などがない限り、中止せざるを得ないと表明した。

丸山知事の意向について吉村知事は「共感する」と述べ、その理由として「情報はすべて東京目線の発信。島根県知事からすると、地域経済は疲弊していると思う。観光や飲食は打撃を受け、東京、全国から人が来ない。苦しい中でこれ(聖火リレー)をやるんですか? 社会経済と感染対策の両立を図る、こういうところにもっと力を入れなければ、われわれ地方はやっていけないということを強烈に発信されたのではないか」と話した。