【世宗聯合ニュース】2020年の韓国の実質経済成長率はマイナス1.0%で、比較可能な主要15カ国の中では3番目に高かったことが23日、経済協力開発機構(OECD)の統計で分かった。新型コロナウイルス感染症の影響でマイナス成長となったが、主要国に比べると打撃は相対的に小さかった。
OECDは加盟国のほか、世界経済への影響が大きい中国やインドネシア、サウジアラビアなどの成長率を取りまとめている。
統計によると、昨年の韓国の成長率(マイナス1.0%)は中国(2.3%)、ノルウェー(マイナス0.8%)に次ぐ高さだった。4番目はインドネシア(マイナス2.1%)で、スウェーデン(マイナス2.8%)、米国(マイナス3.5%)、オランダ(マイナス3.8%)、サウジアラビア(マイナス4.1%)、日本(マイナス4.8%)などが続いた。
観光などのサービス業が経済全体に占める割合が大きい国は、新型コロナの打撃が特に大きかった。中国や韓国などは製造業の比重が高く、相対的に打撃が小さかったとみられる。
韓国の場合、半導体をはじめとする主力業種が持ち直し、輸出が回復したことも成長率の落ち込みを抑える要因になった。昨年4、5月の輸出額は20%以上急減したが、半導体産業の好調を追い風に11月は4.1%、12月は12.6%の伸びを示した。
また、新型コロナの影響で成長率に対する民間消費の寄与度がマイナス2.0ポイントにとどまった一方、政府支出は1.0%イントのプラスだった。補正予算などの財政出動が成長率の急落を押しとどめる上で一定程度寄与した。
OECDは昨年12月に主要50カ国・地域の21年の成長率を予測している。韓国については上から29番目となる2.8%の成長を見込んだ。最も成長率が高いと予想されたのは中国で8.0%だった。