[ニューヨーク 8日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は8日、新型コロナウイルスワクチン接種後の行動に関する指針を見直し、接種を完了した人同士であれば、マスクを着用せず、小規模な集まりが可能との認識を示した。
さらに、接種完了なら、同居している人以外の1世帯に限り、接種を完了していない低リスクの人とマスクなしで集まることも可能とした。
同時に、接種を終えていても、中・大規模な集まりは避け、ワクチン接種をしていない複数世帯の人と集まる場合や、重症化するリスクがある人との会合時には引き続きマスクを着用するよう提言した。
ワレンスキーCDC所長は「なお人口の90%以上がワクチンを接種しておらず、1日当たりの新規感染者も6万人のペースにとどまっている現状を認識することが重要」とし、「ワクチン接種を済ませていない人、ウイルスに脆弱な層を守る必要がある」と強調した。
CDCのデータによると、これまでに米人口の約9.2%に相当する3000万人がファイザー・ビオンテック、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)いずれかのワクチン接種を完了。少なくとも1回の接種を受けた人は、人口の約18%に当たる5890万人。