[ニューヨーク 15日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。最近の米債利回り上昇を踏まえドル安観測が後退しているほか、16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感が強まっている。
FOMCに加え、週内に開催される日銀や英中銀の金融政策決定会合にも注目が集まっている。
このところ上昇していた米10年債利回りは欧州債券利回りの低下に追随し、終盤の取引で1.61%近辺。一時1.639%まで上昇し、前週末の1.642%に迫った。
クラレイティFXのエグゼクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「FOMC待ちとなる中、相場は様子見気分が強い。米連邦準備理事会(FRB)がイールドカーブについて討議するか、長期債利回りの上昇に対処するかが注目される」とし、FRBが何も行動しなければ「ドル上昇に拍車が掛かる可能性がある」と述べた。
終盤の取引で、ドル指数は0.1%高の91.799。
ドルは対ユーロやポンドで上昇が目立ち、ユーロ/ドルは0.2%安の1.1926ドル。
ドル/円も0.1%高の109.15円。一時、昨年6月以来の高値となる109.36円を付ける場面もあった
高利回り通貨の豪ドルも0.1%安の0.7750米ドル。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは5万6046ドル。週末に付けた過去最高値の6万1781.83ドルから5%強下落した。
ドル/円
NY午後4時 109.10/109.11
始値 109.06
高値 109.25
安値 109.04
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1929/1.1930
始値 1.1929
高値 1.1937
安値 1.1912