▽米中の外交担当者がアラスカで直接対面した。会談は始まった直後から双方の激しい応酬が続いた。米中外交当局者による初めての会談で繰り広げられた言葉のやりとり。
<ブリンケン米国務長官>
・「新疆、香港、台湾などの問題、米国へのサイバー攻撃、同盟国への経済的な強要行為を含む中国の行動に対する米国の深い懸念を取り上げる」と表明。
・「これらの行動は全て、世界の安定を維持しているルールに基づく秩序を脅かしている」と指摘した。
<楊潔チ・共産党政治局員>
・これに15分かけて応答。米民主主義が苦境に立たされているとしたほか、米国のマイノリティー(少数派)の扱いや外交・通商政策を非難した。
・「米国は軍事力と金融における覇権を用いて影響力を広げ、他国を抑圧している」とし、「国家安全保障の概念を悪用し、通常の貿易取引を妨害し、一部の国々が中国を攻撃するよう仕向けている」と続けた。
・米国はサイバー攻撃の「チャンピオン」だと批判した。
・「多くの米国民は自国の民主主義をほとんど信頼していない」と指摘
・ブリンケン長官のコメントは「普通」のものではなく、自分の発言もまた普通のものではないと述べた。
<サリバン補佐官>
・「自信ある国は自らの欠点を直視し、常に改善を図ることができる。これが米国の強さの秘訣(ひけつ)だ」と説明した。