[北京 23日 ロイター] – 中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)は22日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチン「コロナバック」が子どもや若者に対して安全性が高く、免疫獲得に効果があるとみられると発表した。
発表されたのは3─17歳までの500人以上を対象にした初期・中期臨床試験(治験)の予備的結果で、治験では中用量または低用量のワクチンかプラセボ(偽薬)を2回投与した。
同社の研究担当者は、大半の副反応が軽度だったと指摘。ただ、低用量のワクチンを接種した子ども2人が高熱を出すケースがあったという。具体的な体温などの詳細は明らかにされなかった。
また、ワクチンによって引き起こされた抗体レベルは18─59歳対象の治験で確認されたものより高かったとした。
3─11歳に対しては低用量で、12─17歳は中用量で良好な抗体反応が得られたという。
この予備的データは、査読を受けた医学雑誌にまだ掲載されていない。