【ソウル時事】北朝鮮体育省のウェブサイトによると、北朝鮮オリンピック委員会の総会が3月25日にオンライン形式で開かれ、東京五輪不参加を決めた。「新型コロナウイルスによる世界的な保健危機の状況から選手を守るため」としている。
日本での感染が収束しないことや北朝鮮で十分なワクチン確保が難しいことなどを考慮したとみられる。
北朝鮮は公式には国内感染者ゼロと主張しているが、医療水準が低いため、当局のウイルス流入への危機感は強く、これまで中国との国境を封鎖するなど徹底した防疫対策を取ってきた。五輪の不参加決定もスポーツ振興や国威発揚より防疫を優先した形だ。
日韓では五輪に合わせて北朝鮮から高官が訪日すれば、日朝、南北関係改善の機会になるとの期待もあったが、そのチャンスはなくなった。
アーカイブ