【ソウル聯合ニュース】来年3月の韓国大統領選の前哨戦とされる首都ソウルと第2の都市釜山の市長選が7日行われ、いずれも保守系最大野党「国民の力」の候補が圧勝した。与党候補がともに敗北を認め、野党候補は当選を祝う花束を受け取った。
ソウル市長選は保守系最大野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長(60)が、事実上の一騎打ちとなった与党「共に民主党」候補の朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業部長官を退け当選を確実にした。釜山市長選も国民の力の朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)候補(61)が当選を確実にした。任期はいずれも来年6月まで。
野党のダブル勝利により、任期が残り1年余りとなった文在寅(ムン・ジェイン)政権への風当りが強くなりそうだ。文政権は不動産政策の失敗や相次ぐ公職者のスキャンダルで国民の怒りを買っており、このままでは大統領選でも与党に強い逆風が吹く公算が大きい。
投票率はソウル市長選が58.2%、釜山市長選は52.7%だった。