- ソニーはこれまでライオンズゲートと有料テレビ契約を結んでいた
- 両社は配信向けオリジナル映画を共同で製作する可能性
動画配信サービスの米ネットフリックスはソニー・ピクチャーズエンタテインメントの劇場公開後の新作映画について、米国での独占的権利を確保した。契約期間は複数年で、人気の「ジュマンジ」や「スパイダーマン」シリーズで今後公開される作品などが対象。
ソニーはネットフリックスに対し、新たな配信向けオリジナル映画となり得る作品への製作参加などの権利も与える。8日の発表で金銭的条件は明らかにされなかったが、ブルームバーグ・ニュースは昨年、ソニーが年最大2億5000万ドル(約270億円)の支払いを求めていると報じていた。
ソニーから動画配信の権利を獲得する作品には、毎年のように映画館で公開される人気シリーズの一部が含まれる。ネットフリックスは今後、スパイダーマンのスピンオフ作品「モービウス」や、ベストセラー小説「ザリガニの鳴くところ」を原作とする映画も配信する。
契約はソニーの2022年の映画リストから開始する。同社はこれまでライオンズゲート・エンターテインメント傘下の有料テレビ放送スターズと契約を結んでいた。
発表を受け、ネットフリックスの株価は一時556.90ドルと、約1カ月ぶりの高値を付けた。
原題:Netflix Gets ‘Spider-Man,’ ‘Jumanji’ in Multiyear Sony Deal (1)
(抜粋)