18日から予約の受け付けが始まった新型コロナウイルスワクチンの大規模接種をめぐり、予約システムが、実在しない接種券番号などでも予約が取れる状態であることがわかりました。
防衛省は、こうした予約が相次ぐと、会場で混乱が生じたり、用意したワクチンが余ったりするおそれがあることから、適正な情報を入力するよう呼びかけています。
政府が、東京と大阪に開設する大規模接種センターのワクチン接種は、17日からインターネットで予約の受け付けが始まりました。
予約できる今月24日から30日までの1週間分について、東京会場は5万件の予約枠に対し、17日午後8時の時点でおよそ4万1000件が埋まり、大阪会場は2万5000件の予約枠が、開始からおよそ25分ですべて埋まり、受け付けを終了しました。
一方、予約システムが東京と大阪のいずれの会場でも、実在しない接種券番号や、誤った番号を入力しても予約が取れる状態であることがわかりました。
防衛省によりますと、システムは、短期間で準備することを優先したことに加え、自治体の持つ個人情報を狙ったサイバー攻撃を防ぐため、自治体の接種券の番号とひも付ける作業は行っていないということです。
ただ会場では、自治体の接種券の提示が必要で、本人確認も行うことから、不正な予約をしても接種は受けられないとしています。
防衛省は、予約の際に入力する「市町村コード」については、実在しない番号は受け付けないよう、システムの一部改修を検討していますが、大規模な改修は予定していないとしています。
防衛省では、実在しない番号などによる予約が相次ぐと、会場で混乱が生じたり、用意したワクチンが余ったりするおそれがあることから、適正な情報を入力するよう呼びかけています。