【ワシントン時事】米CBSテレビは16日、看板ニュース番組「60ミニッツ」で、未確認飛行物体(UFO)について「現実に存在する」と証言する元国防総省当局者のインタビューを放送した。この元当局者はUFO分析に関する秘密チームに所属していた。

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 ルイス・エリゾンド氏は2010年から12年まで、国防総省の分析チーム「先進航空宇宙脅威識別計画(AATIP)」に従事し、軍パイロットなどから寄せられるUFO情報を分析していた。
 同氏は番組で「600~700G(重力加速度)の力で、時速1万3000マイル(約2万900キロ)で飛行し、レーダーをかいくぐって水上や宇宙も飛行できる技術。それが私たちが目にしているものだ」と語った。

 国防総省は昨年4月、海軍機パイロットが不審な飛行物体を撮影した映像3本を公開し、大きな反響を呼んだ。

 CBSはこの映像を17年にニューヨーク・タイムズ紙にリークしたというクリス・メロン元国防副次官補にもインタビュー。メロン氏は番組で、秘密チームが12年に解散した後、UFOに関する研究が進んでいないことに懸念を抱いたとし「国民の関心を喚起し、調査を始めさせる必要があると考えた」と証言した。

 米政府は来月、UFOに関する報告書を議会に提出する。報告を求めたマルコ・ルビオ上院議員はCBSで「この問題を取り上げる時、同僚はクスリと笑う。だが、非常に根本的な疑問に答えないままでいるわけにはいかない」と語った。