• 200日移動平均まで下落予想、4万ドルに-エバコア
  • 次の重要水準は4万2000ドル、1月の高値付近-トールバッケン

チャートを分析するテクニカルアナリストらは、仮想通貨ビットコインの下げが悪化すると見込んでいる。

  エバコアISIのリッチ・ロス氏は、ビットコインが他の投機的資産と同様の動きをたどり200日移動平均まで下落すると予想。現在の4万5000ドル弱から4万ドルに下がることになる。

  また、「上値と下値を切り下げている」パターンに注目し、電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の予測不能なツイートが一般の投資家に参入を控えさせるだろうとみる投資家もいる。仮想通貨から金に資金が移り始めているとの見方もある。

  トールバッケン・キャピタル・アドバイザーズのマイケル・パーブスCEOは、「モメンタムは今や決定的に弱気にシフトした」と述べた。

  ビットコインは昨年5月に比べ依然300%余り上昇しているが、4月に日中高値で6万4000ドルを上回った後は約30%下落。最近の急速な下げは、ビットコインが資産として成熟し安定を増したとの議論に疑問を投げ掛ける。

  パーブス氏は、次の重要な水準は4万2000ドルだと言う。これは1月の日中高値付近で、昨年12月からの上昇の半値押しに相当するからだ。これを下回った場合は一段安が見込まれるが、この水準を維持できれば新たな上昇の始まりとなる可能性があるという。

  センチメントレーダーのディーン・クリスチャンズ氏は、ビットコイン相場の方向性を占う上で上場投資信託(ETF)に注目する。仮想通貨の基本技術であるブロックチェーンを焦点とするアンプリファイ・トランスフォーメーショナル・データ・シェアリングETFが48.75ドルを回復できない場合は「注意する必要がある」と17日のリポートに記した。

原題:Bitcoin Chartists See Selloff Intensifying With $40,000 in Focus(抜粋)