[24日 ロイター] – ミャンマー国軍によるクーデターを受け拘束されたアウン・サン・スー・チー氏(75)が24日、2月1日のクーデター発生以来初めて法廷に姿を見せた。弁護団が明らかにした。

スーチー氏は弁護団と30分面会。ミン・ミン・ソー弁護士によると、健康状態に問題はなさそうだったが、新聞を読むことは許されず、外で起きていることを一部しか知らなかったという。

スーチー氏は無線の不法所持や国家機密法違反など、14年の禁錮刑に相当する容疑をかけられている。

弁護団によると、スーチー氏は国民の健康を祈ったといい、同氏が率いる国民民主連盟(NLD)については、近く解散となる可能性があるものの、「われわれの党は国民から生まれたので、国民が支持する限り存在する」と述べたという。

この日の審問は被告に弁護士との面会を認めるためのもので、審理は6月7日まで中断される。

ミャンマー国営放送(MRTV)はこの日、クーデター以来約4カ月ぶりにスーチー氏の写真を放映。クーデターで大統領の座を追われたウィン・ミン氏らとともにマスクを着用して法廷の被告席に座る姿が報じられた。

クーデターを起こしたミャンマー軍のミン・アウン・フライン総司令官は香港を拠点とする中国語放送の衛星テレビ局、フェニックス・テレビジョンとの20日付インタビューで、スーチー氏の健康状態は良好とした。

また、騒動により47人の警察官を含む約300人が死亡したが、より大きな衝突に発展するリスクは低く、「内戦は起こらない」と述べた。