朝日新聞社は26日、2021年3月期の連結純損益が441億円の赤字(前期は106億円の黒字)に転落したと発表した。赤字は11年ぶりで、1879年の創刊以来、過去最大の赤字幅。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新聞などのメディア・コンテンツ事業、不動産事業がともに苦戦した。

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 売上高は前期比16.9%減の2937億円、本業のもうけを示す営業損益は70億円の赤字(前期は23億円の黒字)。繰り延べ税金資産の取り崩しが発生したこともあり、純損益の赤字額が大幅に拡大した。事業構造改革やデジタル、不動産事業の強化を進め、22年3月期の営業黒字転換を目指すとしている。