【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は27日、世界各国・地域の選手らを対象にした「国際アスリート・フォーラム」をオンラインで開催し、新型コロナウイルス感染拡大の影響に揺れる7月開幕の東京五輪について意見交換した。

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 IOCは五輪出場選手に対し、ウイルス感染しても主催者側の責任を問わないとする誓約書に署名を求める方針。米国の関係者がこの点の説明を求めると、IOCのハダッド最高執行責任者(COO)は過去の五輪でも実施してきたと説明。「感染に対して(安全を)保証できる政府や保健当局はどこにもない。私たち全員が負うリスクになる」と理解を求めた。

 フォーラムにはバッハ会長も登壇。2時間近いやりとりの中でさまざまな国の代表者が発言したが、東京五輪開催への反対意見や異論は出なかった。ベルギーやロシアの代表者からは、それぞれの選手団でワクチン接種が進んでいる現状が報告され、バッハ会長は「自分自身や日本の人々の安全性を高める」と歓迎した。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長はビデオメッセージを寄せ、「心配する方がいらっしゃるかもしれないが、私のミッションはコロナ対策に万全を期して準備に努めること。7月に東京でお会いしましょう」と語り掛けた。