[東京 28日 ロイター] – ルネサスエレクトロニクスは28日、国内外で公募増資を実施し、最大2185億円を調達すると発表した。2月に発表した英半導体大手ダイアログ・セミコンダクターの買収資金に充当する。

また、筆頭株主の産業革新投資機構(INCJ)がルネサス株を売り出すことも発表した。新株発行による希薄化と合わせ、INCJの出資比率は32.15%から約20%に低下する。

ルネサスの発行済み株式総数は、需要に応じて実施する追加売り出し(オーバーアロットメント)を含めて19億3334万8290株に増加。約10%希薄化する。

国内で3637万3600株、海外で最大1億6004万3600株を新規に発行する。需要に応じて最大673万1300株を国内で追加売り出しすることに伴い、大和証券を引き受け先に363万7300株の第三者割当増資を実施する。

発行価格は6月9日から11日までのいずれかの日に決定する。払込期日は発行価格を決定した日から4営業日後で、6月15日から17日までのいずれかの日。

また、需要に応じて最大673万1300株を国内で追加売り出しすることに伴い、大和証券を引き受け先に363万7300株の第三者割当増資を実施する。

同社は2月にダイアログ・セミコンダクターを約6157億円で買収すると発表。今回の増資で調達資金をすべて充当する。買収手続きは2021年末を予定している。

これとは別に、INCJは国内外でルネサス株を1億6707万8400株売り出す。売出価格は未定。