[ニューヨーク 31日 ロイター] – 米国で夏の始まりとされるメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の連休を迎える中、新型コロナウイルスワクチンの普及を背景に、昨年低迷していた旅行需要に回復の兆しが見られる。

米国自動車協会(AAA)によると、31日までの3連休に自宅から50マイル(80キロ)以上離れた場所へ出かける旅行者数は3700万人(車での旅行者3440万人を含む)と、新型コロナ流行で落ち込んだ昨年から60%急増する見通し。しかし、コロナ禍前の19年の水準は依然13%下回っている。

人気の旅行先はラスベガスとフロリダ州オーランドという。

米運輸保安局(TSA)は、先週末28日の国内空港利用者が約196万人だったと発表した。昨年3月7日以降で最多となる。

米疾病対策センター(CDC)によると、30日までに米国の人口の50.5%が少なくとも1回目の新型コロナワクチン接種を済ませている。

29日時点の1日当たりの新型コロナ感染者数も約1万8900人に改善し、20年3月以降で最少となった。年初初頭時点の7日平均は25万人超だった。