【ワシントン時事】米ホワイトハウスは3日、6月末までに行う予定の新型コロナウイルスのワクチン8000万回分の海外供与に関し、一部の内訳を発表した。感染拡大が続き、緊急の対応を必要とする国・地域を優先し、アジアでは台湾や韓国を選んだ。
今回割り当てを発表したのは2500万回分。4分の3に当たる約1900万回分を国際共同調達制度「COVAX(コバックス)」を通じて中南米、南・東南アジア、アフリカ諸国を中心に供給し、台湾も供与先に含めた。
また4分の1に当たる約600万回分は、隣国のカナダ、メキシコのほか、感染者数が増え「緊急の必要性」があると認めた韓国、パレスチナ自治区などに直接供与することを決めた。バイデン大統領は5月の米韓首脳会談で、韓国軍兵士55万人へのワクチン支援を表明していた。