自民党の二階幹事長は、来週にも、自らを会長とする「自由で開かれたインド太平洋」を推進するための議員連盟を発足させる方針で、安倍前総理大臣が最高顧問に就任することになりました。
自民党の二階幹事長の側近の林幹事長代理は、8日、総理大臣官邸で菅総理大臣と会談し、来週にも、二階氏を会長とする「自由で開かれたインド太平洋」を推進するための議員連盟を発足させることを報告しました。
また、関係者によりますと、林氏は8日、安倍前総理大臣とも会談して、議員連盟の最高顧問に就任するよう依頼し、安倍氏は引き受ける考えを伝えたということです。
自民党内では、先月、安倍氏と麻生副総理兼財務大臣を最高顧問とし、甘利税制調査会長が会長を務める、半導体産業の強化を目指す議員連盟が発足したほか、8日は、3人をメンバーとする日本とオーストラリアの関係強化を目指す議員連盟の会合も開かれるなど、3人の活動が活発化していることに注目が集まっています。
二階氏が、新たに議員連盟を発足させる背景には、こうした動きをけん制する狙いがあるのではないかという見方も出ています。