【コーンウォール時事】英南西部コーンウォールで開催中の先進7カ国首脳会議(G7サミット)参加各国の環境政策に抗議するデモが12日、会場の近隣各地で行われた。参加者らは「G7の環境政策はごまかし」「気候と生態系の非常事態だ」などと主張、早急かつ具体的な対策を講じるよう各国に訴えた。
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環境保護団体エクスティンクション・レベリオン(XR)は声明で「(G7議長国)英政府は環境問題のリーダーを装いながら、同時に企業の化石燃料の新規採掘を許している。グリーンウォッシュ(環境を象徴するグリーンと、ごまかしを意味するホワイトウォッシュを組み合わせた造語)の最高司令官にすぎない」と批判。「GはグリーンウォッシュのG」とスローガンを掲げ、首脳会議の会場があるセントアイブズなど各地で抗議行動を企画した。
各国報道機関の拠点ファルマスでも12日、市中心部で集会やパレードを実施。参加者らは「未来」を象徴する乳母車や船の模型をそれぞれ持ち寄り、気候変動や海洋汚染への取り組みを求めた。XRのメンバー、マット・オズモンドさん(55)は「地球の破壊を防ぐには民衆が立ち上がらなければならない」と主張した。