[台北 20日 ロイター] – 香港に駐在する台湾代表部の職員7人が20日午後、香港を離れることになった。台湾を中国の一部とみなす中国政府の主張を支持する文書に署名するよう、香港政府に求められたため。
台湾は中国の香港国家安全維持法制定を非難し、香港からの移住を受け入れている。
民進党の林飛帆副秘書長はフェイスブックに「中国共産党と香港政府が、『一つの中国』を認める誓約書への署名を求めた。ビザ更新の政治的条件だったが、われわれは当然これを受け入れられない」と投稿した。現地職員は代表部に残るという。
林氏は、台湾は中国が主張する「一つの中国」や「一国二制度」を決して受け入れないと強調した。
台湾高官はロイターに、20日午後に台湾当局者7人が台湾に戻ると明らかにした。残りの関係者は来月のビザ失効後に戻るという。
台湾の大陸委員会によると、在香港の代表部は11日以降も引き続き「必要な業務」を行う。