プライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社の米ブラックストーン・グループは、一戸建て住宅の賃貸を手掛ける米ホーム・パートナーズ・オブ・アメリカを60億ドル(約6630億円)で買収することで同社と合意した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が収束しても郊外の住宅需要は強い状態が続くと、ブラックストーンはみている。

  22日の発表によれば、買収はブラックストーン・リアル・エステート・インカム・トラストが実施する。ホーム・パートナーズは全米で1万7000戸余りの住宅を保有。同社は住宅の賃借人に購入のオプションも付けており、業界でも珍しいサービスとなっている。

  パンデミックの影響でオフィス勤務やホテル滞在、ショッピングモールなどを避ける動きが広がったことから不動産投資家は新たな投資先を探している。そうした中で一戸建て住宅賃貸はこの1年間、人気の高い投資対象となってきた。同時に、在宅勤務・学習の継続から郊外住宅の購入・賃貸両方で需要が高まり、価格上昇と在庫減少につながった。

原題:Blackstone Makes $6 Billion Bet on U.S. Suburban Home Rentals(抜粋)