[北京 5日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は5日、フランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相とオンライン会談を開催し、中国と欧州の協力強化に意欲を示すと同時に、欧州が国際的な取り組みにおいて戦略的自主性を保ち、公正かつ透明性の高い環境を中国企業に提供することを望むと伝えた。中国国営中央テレビ(CCTV)が報じた。

メルケル首相府も声明で、3首脳が欧州連合(EU)・中国の関係を巡り意見交換を行ったことを確認し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や世界的なワクチン供給への対応での連携に加え、国際貿易や気候問題、生物多様性などについても協議を行ったと明らかにした。

EUの欧州議会は5月、中国との投資協定の批准を巡り、中国がEUの政治家に対する制裁を撤回するまで手続きを凍結する決議を採択した。中国は3月、新疆ウイグル自治区での人権侵害を巡り西側諸国が中国当局者に制裁を科したのに対抗し、EUの政治家や外交組織、シンクタンクなどに制裁を導入した。