アメリカの製薬会社、モデルナが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は接種が可能な年齢を週明けにも現在の18歳以上から12歳以上に引き下げる方針を固めました。ファイザーのワクチンは、すでに12歳以上に引き下げられています。
厚生労働省はことし5月にモデルナのワクチンを承認した際、有効性や安全性に関して17歳以下のデータが不足していたことなどから、接種が可能な年齢を18歳以上に限っています。
その後、モデルナがアメリカで12歳から17歳のおよそ3700人を対象に行った治験で有効性と安全性を確認したとして、流通などを手がける武田薬品工業を通じ、追加で厚生労働省にデータを提出していました。
関係者によりますと、審査は終了し、厚生労働省は国内で接種が可能な年齢を18歳以上から12歳以上に引き下げる方針を固めたということです。
厚生労働省は今月19日にも専門家部会を開いて報告したうえで、公的な予防接種の対象に追加し希望する12歳以上のワクチン接種に使用することにしています。
国内ではファイザーのワクチンもことし5月、接種対象が16歳以上から12歳以上に引き下げられています。