[ワシントン 30日 ロイター] – 米証券取引委員会(SEC)は、中国政府による新たな規制強化のリスクを投資家に開示する新たなガイダンスが作成されるまで、中国企業の米国での新規株式公開(IPO)や有価証券の売り出しに関する登録手続きを停止する。事情に詳しい関係者が述べた。
SECのアリソン・リー委員は26日、米国の株式市場に上場する中国企業は、米当局に対する定例報告の一環として、中国政府から事業について干渉を受けるリスクについて情報開示する必要があるとの考えを表明していた。
ガイダンスの発表時期は現時点で明らかになっていない。
また、SECのゲンスラー委員長は30日、中国企業などに対し、登録手続きを行う前に特定の情報開示を義務付けるようスタッフに要請したと発表した。新たな情報開示は、特定の措置が「業績および契約上の取り決めの執行可能性」に影響を及ぼす可能性について、中国企業が規制当局および投資家に示すことを求めるという。