【ロンドン時事】北極圏にあるデンマーク領グリーンランドを覆う氷床の最高地点で、観測史上初めて雨が降った。標高3216メートルの最高点付近の気温は通常氷点下で、降雪があるのみだが、14日には気温が約9時間にわたって0度を上回り、数時間にわたって降雨があった。気候変動の影響とみられる。

 米国立氷雪データセンターが発表した。それによると、最高点付近は北緯72.58度で、過去に降雨が観測されたことはなかった。記録では1995年、2012年、19年にも氷が解ける現象が観測されたが、それ以前は1800年代後半までさかのぼるとされる。