新型コロナウイルスに感染した妊婦はそうでない妊婦に比べ、死亡する確率が15倍、早産になる確率は22倍高くなる。米医学誌に今月掲載された数字です。一方で米国では8月14日時点で、妊婦の76.2%がワクチン未接種という状況。妊婦をいかにコロナ感染から守るか。日本だけでなく米国でも急務となっています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
FDAがワクチン正式承認
米食品医薬品局(FDA)は、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを正式承認した。これにより、ファイザー・ビオンテック製ワクチンに対する信頼性が高まり、雇用主や企業の間でワクチン接種を義務付ける動きが一段と広がる公算が大きい。ファイザー株は上昇。
「レッドライン」越えるな
アフガニスタンを事実上制圧したタリバンは、米国が軍撤退期限を8月31日を過ぎて延長すれば「相応の結果」を招くと警告。スハイル・シャヒーン報道官は「それはレッドライン(越えてはならない一線)だ」と述べた。一方で関係者によると、主要7カ国(G7)首脳の緊急会合を呼び掛けたジョンソン英首相はバイデン米大統領に対し、米軍撤退を遅らせるよう促す意向だという。
米国債の弱気派に心の支え
米国債利回りが上昇すると見込む投資家は、シティグループおよび「世紀の空売り」で有名なマイケル・バーリ氏のお墨付きを得た。シティのストラテジストは米景気回復に加え、米金融当局によるテーパリングが見込まれることから、利回り上昇を見込むポジション構築を勧めた。バーリ氏のサイオン・アセット・マネジメントも同様の見方だ。
米企業活動の減速が鮮明化
IHSマークイットが発表した8月の総合(コンポジット)購買担当者指数(PMI)速報値は55.4に低下。米国の企業活動は引き続き拡大ペースが減速し、8カ月ぶりの低水準となった。原材料や労働力の不足、新型コロナウイルス感染の急拡大が背景にある。総合PMIの投入価格指数は過去2番目に高い水準と、インフレ圧力が続いていることが示唆された。
マレーシアがアキレス腱に
マレーシアでの新型コロナウイルス感染急増が、世界の自動車メーカーを襲っている半導体不足に拍車を掛ける恐れがある。自動車向け半導体の主要サプライヤーであるSTマイクロエレクトロニクスとインフィニオン・テクノロジーズは同国施設の一時閉鎖を余儀なくされた。マレーシアのコロナ禍はフォードの人気車種「F-150」にも影響している。
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