米モデルナの新型コロナウイルスワクチンはファイザーと独ビオンテックのワクチンに比べ、2倍余りの量の抗体を産生することが分かった。それぞれのワクチン接種後の免疫反応を直接比較した研究で明らかになった。
ベルギーの病院で働く2500人近くの医療従事者を対象に実施した研究では、新型コロナにまだ感染したことのない人がモデルナ製ワクチンを2回接種した場合の抗体価は、血液1ミリリットル当たり平均2881ユニット。ファイザー・ビオンテック製では同1108ユニットだった。
今回の研究結果は、30日に医学誌ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)のウェブサイトに掲載された。
両ワクチンの抗体価に差が出たことについて、研究では以下のように説明できる可能性があるとしている。
- 有効成分量がモデルナ製ワクチンの方が多い
- モデルナ製が100マイクログラム、ファイザー・ビオンテック製は30マイクログラム
- 2回目の接種までの間隔がモデルナ製の方が長い
- モデルナ製が4週間、ファイザー・ビオンテック製は3週間
原題:Moderna Creates Twice as Many Antibodies as Pfizer, Study Shows(抜粋)