[ブリュッセル 31日 ロイター] – 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は31日、域内の成人人口のうち新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人の割合が7割になり、年初に設定した目標を達成したと明らかにした。
目標達成はEUのワクチン接種戦略にとって一つの節目となるが、国別で見ると、目標の7割を超える国もあれば、一部の東欧諸国など接種が大幅に遅れている国もあり、国によってばらつきがうかがえる。
欧州委のフォンデアライエン委員長は「EUで成人の70%が完全に接種を受けており、この素晴らしい成果を可能にしてくれた多くの人々に感謝したい」とツイッターに投稿した。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、国別の成人の完全接種率は、マルタが90%超、アイルランド・ポルトガルが80%超、フランスが70%超。一方、ブルガリアは約20%、ルーマニアは約30%、クロアチア・ラトビア、スロベニア、スロバキアは約50%にとどまっている。