[ロンドン 14日 ロイター] – 国際金融協会(IIF)によると、第2・四半期の世界の債務残高は4兆8000億ドル増加し296兆ドルと過去最高を更新した。300兆ドルの大台に迫っており、このペースで債務が増え続ければ300兆ドル超えは「時間の問題」(幹部)とみられる。

新興市場国の債務は92兆ドルと、前四半期から3兆5000億ドル増加。中国の伸びが引き続き大きいものの、中国を除く債務も36兆ドルと過去最高を更新した。

こうした中、世界の国内総生産(GDP)に対する債務の割合は約353%で、前四半期の362%から低下した。低下は新型コロナウイルス禍以降で初めて。景気回復を追い風に61カ国中51カ国で債務の割合が改善した。ただ、債務水準としてはなおコロナ前を大きく上回っている。