【ロンドン時事】英国のウィリアム王子が創設した、環境問題解決に向けた革新的取り組みを表彰する「アースショット賞」の最終候補リストが17日公表され、日本企業開発の移動式水循環システム「WOTA BOX」などが選出された。受賞発表は10月17日にロンドンで行われる。

 アースショット賞は、王子らが昨年10月に創設。名称は、独創的で壮大な挑戦を意味する「ムーンショット」にちなんだ。各国から750の候補が寄せられ、10カ月にわたる選考手続きを経て14カ国の15団体・プロジェクトなどがリストに残った。

 「WOTA BOX」は東京都の「WOTA(ウォータ)」社が開発。排水の98%以上を再生して循環利用する小型水インフラで、水道のない場所でも水が使える。同社によると、独自開発の水質センサーと人工知能(AI)技術で水処理を自動化した。五つある同賞のカテゴリーのうち「無駄のない世界を築く」分野で候補入りした。