【北京時事】中国共産党中央規律検査委員会は2日、傅政華・前司法相(66)を重大な規律違反や違法行為の疑いで調査していると発表した。習近平指導部は警察、検察など治安部門の粛清を続けており、習氏が危険視する勢力が治安部門に根強く存在することを示している。
傅氏は、北京市公安局長や公安次官などを経て、2018年3月~20年4月に司法相を務めた。中国メディアが「老公安」と称するように、公安でキャリアを積み上げてきた。
公安関係では、中央規律検査委が9月30日、孫力軍・元公安次官(52)に重大な規律違反があったとして党籍と公職の剥奪を決めたと発表したばかり。重慶市や上海市など地方でも公安局長の摘発が相次いでいる。
アーカイブ