[ブリュッセル 6日 ロイター] – 欧州連合(EU)は6日、エネルギー価格が高騰する中、気候変動対策計画を軌道に乗せるために、電力市場の運営方法を検証するほか、域内規制の見直しを検討すると発表した。
欧州の電力およびガス価格はガスの供給逼迫や新型コロナウイルス禍からの経済回復に伴う旺盛な需要を背景に今年に入り急上昇している。
EUの執行機関である欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)は欧州議会で「政策的措置を講じる必要があることに疑問の余地はない」と述べた。
欧州委は来週、EUおよび各国政府がどのように対応すべきかを示す選択肢を公表する見通し。シムソン委員によると、欧州委はEUが計画しているグリーンエネルギーへの移行実現にEUの電力市場が適しているかどうかに関する調査も開始するという。
EU加盟国はこの日、EUの共同対応を検討する前に欧州委からの発表を待つことで合意した。