[15日 ロイター] – 米国時間の原油先物は上昇。北海ブレント先物期近物は一時1バレル=85ドルを突破し、3年ぶり高値を更新。週間では3%高となり、6週連続で上昇した。
ブレント先物の清算値は0.86ドル(1%)高の1バレル=84.86ドル。
米WTI原油先物清算値は0.97ドル(1.2%)高の1バレル=82.28ドル。週間では3.5%上昇、8週連続の上昇を記録した。
上昇の背景には、新型コロナウイルス対策の渡航制限が緩和されたことで、今後数カ月は原油が供給不足になるとの見通しがある。
OANDAのアナリスト、エドワード・モヤ氏は「原油価格高騰を止めるには、1)石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する『OPECプラス』による予想外の増産、2)北半球の気候が温暖であること、3)米政権が戦略石油備蓄を放出すること──の3条件が必要だ」と述べた。