【バンコク時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の一連の首脳会議が26日、オンライン形式で3日間の日程で始まった。ミャンマーのクーデターで権力を握った国軍は、ミン・アウン・フライン総司令官の出席が認められなかったことに反発して参加を拒否。加盟国の代表が不在となる異例の事態となった。
ASEANは15日の緊急外相会議で、国軍が混乱収拾に非協力的であるとして、会議から総司令官を排除する方針を決定。ミャンマーからは「非政治的な人物」として外務省高官を招待した。
ミャンマー国軍の統制下にある外務省は25日夜、声明を出し、「加盟国のミャンマーには参加する完全な権利がある」と反発。代表格下げは加盟国間の平等をうたったASEAN憲章に違反すると訴え、「首脳か閣僚級なら参加すると議長国ブルネイに伝えた」と指摘した。26日朝に始まったASEAN加盟国による首脳会議に、ミャンマー代表は姿を現さなかった。