マスク氏、ビリオネア税は米政府債務圧縮に寄与せず－支出が真の問題＜bloomberg日本語版＞2021年10月28日 10:03 JST

個人資産番付で世界トップのイーロン・マスク氏は、超富裕層への課税を強化しても米政府債務への影響は「わずかなくぼみ」ができる程度にとどまるとの見方を示し、財政支出に照準を定めるべきだと主張した。同氏の純資産は約2920億ドル（約33兆2400億円）。

　　マスク氏は米債務残高をリアルタイムで伝えるオンライン時計へのリンクを含む27日のツイートで、「支出が真の問題だ」と指摘。たとえ超富裕層であるビリオネアに税率「100％」で課税しても、政府は不足分を補うために「一般市民」に頼らざるを得ないだろうとし、「これは基礎的な数学だ」とコメントした。

　　同氏のツイートに先立ち、米下院歳入委員会のニール委員長はビリオネアの資産への課税案について議会通過に向けた支持が得られていないと指摘していた。